ボディー剛性

何事も程々に・・・

ホーム トップ 戻る 次へ


雑誌やビデオなどでプロドライバーの方達が「この車はボディー剛性が・・・」などと言う言葉を 耳にすると思いますが、このボディー剛性ってプロドライバーの方達が言うように本当に硬ければいいのか?
答えは"ノー"です。

そりゃ〜百戦錬磨を戦い続けたプロドライバーや、競技などで上位を狙う人には、ボディー剛性の高い車が良いのでしょうが・・・
素人にボディー剛性の高い車を運転させると、まず曲がらないでしょうね。

各、自動車メーカーでもボディー剛性を上げようと思えば簡単に上げれるはずなのに、なぜ、しないんでしょうね???ここら辺が、 今回のテーマの答えかもしれませんよ。

では、ボディー剛性を上げるとどんなメリット・デメリットがあるかを紹介します。

【メリット】
ボディー剛性を上げると、足回りの動きが忠実になります。要は余計な動きをしなくなり、挙動変動を極力抑えることができるのです。

足がよけいな動きをしないと言うことは、ドライバーがミスをしない限り、安定したコーナーリング(走り)が 保証されているようなモノなのです。
さらに、シフトミスも防げます。ボディー剛性の低い車では、コーナーリング中に横Gが加わることによってエンジンが 振られてシフト抜けが起きたり、ミッションが入らないといったトラブルが起きます。

その他にも、ステアリング操作にダイレクト感が出て、リニアに舵が効くことでしょう。

【デメリット】
足回りの動きが忠実になるということは、ごまかしが通用しません。"ドライバーがミスを・・・"と言うことなので、 ミスをすれば、ボディーに逃げがない分、強烈な挙動変動がドライバーを襲うことでしょう。
挙動変動が起きた時の、軌道修正はシビアです。それこそ、アクセルもステアリングもミリ単位で操作しなければ ならなくなってしまいます。

エンジンマウントなどを強化品に交換すれば、室内音は相当ウルサクなります。いかに内張りがあろうとも、エンジンの 振動がダイレクトに伝わるので非常にウルサク感じることでしょう。

ステアリング操作がリニアに行えるということは、1歩間違えると切り過ぎアンダーやオーバーが出てしまいます。
それと、重量も重たくなってしまいます。各部分にスポットを追加したり、補強をしたり、バーを追加することによって、相当重くなると思いますよ。

ね、とてもじゃないけど、こんな車を市販車としてメーカーが出すワケにはいかないでしょ?
確かに、ボディー剛性は必要です。でも、度が過ぎると非常に神経質な車になってしまいます。本人が意図して造った場合は もちろん構いませんが、ワザワザお金を掛けて難しい車を造るのはどうかと思うので・・・

ノーマルの状態では心許ないので、ある程度は補強をしなければならないのですが・・・乗り心地や居住性を考慮して選択すると、前後の タワーバー足回りのゴムブッシュ類。これは、ウレタンのモノよりも強化ゴムのほうが街乗りには良いかもね?
これくらいの補強なら、走りもシャキッとするし、なにより居住性を犠牲にすることは無いでしょう。ここまでやっても「もう少しボディーを しっかりさせたいなぁ〜」と感じたら、もっとハードなボディー剛性アップを上記の注意を参考に行ってください。 それからでも、遅くないですよ。




ホーム
トップ
戻る
次へ




Copyright(C) 2002 by bunkichi All rights reserved.