L.S.D

ビスカスをバカにしないでください。

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L.S.Dと言えば、走り屋なら足回りと同じように大切な部品です。しかし、最近のスポーティーカーには、ビスカスL.S.DトルセンL.S.Dが標準で入っている車があります。
特徴としては、ビスカスL.S.Dは効きが甘く中級クラスのウデがあれば少々、物足りなくなってくるでしょう。
トルセンL.S.Dは、そこそこの効きを発揮し、止まった状態からでも定常円が出来るほどです。しかし、中級以上になってくるとトルセンでも効きの甘さを 感じてしまいます。

じゃぁ、標準装備のL.S.Dがまるっきりダメなのかと言えば、そんなことはありません。
オレは、今からドリフトを覚えたいんだ!」って人がイキナリ機械式L.S.Dを入れても アンダーしか出ない車になってしまうかもしれません。
挙句の果てには、サイドドリしか出来なくなり、上達を遅らし兼ねません。

でも、トルセンが入っているのならガマンも出来るケド・・・ビスカスじゃぁ・・・(UU;」って人、あわてないでください。
ビスカスにはビスカスの良いトコロが、あるんですよ。ビスカスの良いトコロは効きの弱い所です。
意外と思われるかもしれませんが、効きの弱さがドリフト初心者には強い味方になってくれるのです。なにを隠そうぶんきちも、 ビスカスL.S.Dにはお世話になったクチですから・・・(^^;

せっかく高いお金を払って入れた機械式L.S.Dも、使いこなせなければ宝の持ち腐れにもなり兼ねません。サイドドリの為だけに使われたんじゃ 機械式L.S.Dが可愛そうですよ。

では、なぜ効きの甘いビスカスがドリフト初心者に有効なのかと言うと少々、いい加減なアクセルワークでも、大した破綻を来たすことなく 曲がってくれるんですよ。
これと同じようなことを機械式L.S.Dでやると、プッシングアンダーを出して、曲がらずガードレールに突き刺さるか、その場で竜巻スピンを するのがオチです。

ドリフト初心者がまずしなければならないことは、コーナーをドリフトで駆け抜けることでは無いのです。まずは、テールスライドに慣れることから 始めないと、いつまで経ってもスライドの恐怖心をひきずったまま、走り続けなければならなくなってしまいます。
オレはドリフトしないから良いんだ!」って人でも、ブレーキングをマスターしなければ曲がらない・挙動が不安定と なってしまいます。もちろん、立ち上がりでのアクセルワークが出来なければ立ち上がりスピンを起こしてしまいますよ。

ビスカスL.S.Dで、コーナーリング中にアクセルを何も考えずに踏み込んでしまうと、外側の駆動輪は激しく空転してしまいます。ここら辺が、効きの弱さなのですが・・・
しかし、キッチリアクセルコントロールをしてやれば、ドリフトコントロールも出来ますし、車を前に進めることだって出来ます。このテクニックが 機械式L.S.Dに交換した時に、生きてくるのです。

ですから、せっかく標準でL.S.Dが入っているのですから、それを使いこなして「もう、標準L.S.Dではこれが限界だ!」と言えるくらいまで走り込んで ください。

パーツを交換するのは簡単ですが、それではテクニックは身に付きません。「この標準パーツは、雑誌でもダメだと言っていたから交換しよう」と 考えるのではなく、「じゃぁ、何がダメなのか?」ということを、自分で体感してください。
よくある話しで、「サーキットでは全然ダメだけど公道では、このままの方が良い」って、こともあります。雑誌やビデオの話しを鵜呑みにして わざわざ、お金を払って難しい車に仕上げているかもしれませんよ。
出来れば、ダメと言われていても自分のウデで確認してください。それが必ず身になります。




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