8の字旋回

左右の重量差を計算にいれよう

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MR2は左右の重量バランスで 紹介したように、特にリヤ回りは"異常"なほど重量差があります。
そんなMR2で何も考えずに8の字旋回をやると、"右で どアンダー、左でどオーバー"なんてことになってしまいます。

どうです。心当たりはありませんか?

まずは、アンダー&オーバーが起こる原理から紹介していきます。
MR2のエンジン搭載位置を思い出していただければ解ると思いますが、エンジンがドライバーの "ほぼ真後ろ"にあります。

縦型エンジンで右旋回をすると、外側のタイヤに過重が移動します。もちろんMR2の場合でも 過重は外側、つまり右旋回では左タイヤに過重が移行するのですが、右後輪の"真上"に エンジンが載っている為、若干右タイヤにも過重が残っています。
その為、曲がり難く感じるのです。

逆に左旋回では、全過重が左タイヤに載り回答性が良いと感じるでしょう。
ただ左旋回には"大きな落とし穴"が潜んでいます。

それは、エンジンが"右側"にあるってことです。遠心力によって 車体が外側に引っ張られている上に、エンジンの重量が加算され結果的に"どオーバー"を 誘発させてしまいます。

例えば、8の字旋回を開始しようとします。多くの人は、まず"左旋回"から 回り始めることでしょう。
なぜ、左から?」それは、"利き腕" だったり"利き目"だったり"心臓の位置"などとイロイロ言われてますが 定かではありませんが、ほとんどの人が"左曲がり"が得意でしょ?・・・まぁ、 この話しは専門家にまかせて続きを・・・・

・・・で、左から始めると上記の理由で、思いのほか曲がり易く感じます。その感覚のまま右旋回を始めると・・・ね、曲がり辛く 感じる(アンダーが出る)理由が解ってきたでしょ?
逆に、右旋回から入ると・・・曲がり難いイメージのまま左に入ることになり「もっと振って行こう」と "ドライバー心理"が働き・・・あえなくスピン。
こんな経験をしたことはないですか?これは、連続したコーナーなどの"揺り返し"にも同じことが言えますよ。

では、8の字旋回での注意事項を・・・
まぁ、注意と言っても上記のことを理解していれば問題はないのですが・・・

"アンダー"な右旋回は、少し大袈裟に挙動変化を起します。挙動の起し方は、Gを多目に溜めて"反動"を利用して、巻き込ませます。
Gの溜め方は、左から右に移行する時にカウンターを当てたまま、アクセルを抜いて少し待ちます。すると、フロントに過重が移行し、"カウンターを当てた方向へ"車が勝手に向かって行きます。
操作自体は、そんなにあわてなくても大丈夫ですよ。ゆっくりGを溜めて、ゆっくり向きを変えましょう。

オーバーの強い左旋回は、アクセルを抜くだけでイキナリ巻き込みが始まりますので、早目早目の操作をしないと即、スピンしてしまいます。
あまりGを溜めないようにするのがポイントです。

MR2は、その性質上、挙動変化を起こし易い車なので少々車速が遅くても8の字旋回は、苦も無くできるでしょう。
最初のうちは、低いスピードから始めて、徐々にスピードを上げて行けば必ずマスターできるので、焦らず練習してください。




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