曲がり

コーナーリングを考えよう

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まず、曲がりを考える前にMR2の特徴を思い出してみましょう。
まずは、フロントから・・・ボンネットを開けるとAW11には、ジャッキとスペースセイバータイヤしか 入ってません。
SW20には、スペースセイバータイヤとバッテリー、パワステシステムにABSが着いていれば、ABSシステム(約 15Kg前後)が入っています。

お世辞にも、重量があるとはいえません。この為、フロントブレーキが効かせすぎると極端なフロント過重が掛かってしまい バネのストロークを確保できていないと、フロントの足回りが"フルバンプ"してしまい、ピッチングを それ以上抑えることが出来ずに、アンダーステアが出てしまいます。
逆に、常にリヤ過重の為、非常にブレーキング性能は高いのです。
フロントエンジンの車で、フルブレーキ時にリヤが80%浮くとしたら、MR2では40%くらいしか浮かないのでフルブレーキ時にリヤブレーキが効き難い フロントエンジン車に比べて、格段にリヤブレーキの効きが良いのです。

次にリヤを・・・AW11には、エンジンとインタークーラー(S/C)、そしてバッテリーが入っています。
SW20には、エンジンとインタークーラー、タービン・・・NAにはエンジンのみが入っています。
このことから、MR2という車は極端な"リアヘビー"なのです。

もう1つ、重要なことがあります・・・それは"重量バランス"です。AW11は、比較的 左右の重量バランスは考えて、造られているのですが・・・
SW20は、極端に運転席側に重量がかたよっています。フロントから"ABSシステム"ドライバーに エンジンそれから"タービン""インタークーラー"までもが、運転席側にあります。
AW11は、インタークーラーとバッテリーは助手席側にあります。でも、ジャッキは運転席側・・・小さいですけど(^^;

前置きが少し長くなりましたが、これらを踏まえた上でMR2の曲がりを考えてみましょう。

結局のところ、AW11もSW20も左右のコーナーリングで、多少の挙動変動に違いが生じます。当然、右側に重量が集中しているので、左コーナーでは 些細な挙動変動で、リヤがブレークしてしまいます。
ただし、挙動変動を間違えると右リヤに過重が載ってしまい"どアンダー"にも移行し易いです。
もちろん、左コーナーにも同じことが起こるのは、言うまでもありません。
よく巷では「MR2は難しいよ」て、言われるのは上記のことが原因かもしれませんね。

MR2でのブレーキングは、上記のような理由で細心の注意が必要になってきます。
まず、注意することはイキナリ"ガツン"とブレーキを踏まないこと。ぶんきちが人に練習を教える時には、必ず 「限界を見てこい」と言うのですが、ことブレーキングに関しては、徐々にレベルを上げていった方が良いとぶんきちは思うので、まずは "長〜く引きずる"ことから始めましょう。

最初は延々、ブレーキを引きずるだけで良いですが、それに飽きたら"引きずりながらブレーキをコントロールしてみましょう" ブレーキングに微妙な強弱をつけていると、ある所でノーズが"ス〜"とインに向いて行くポイントが見つかるハズです。
その時の車の状況をしっかり覚えておきましょう。基本的に車速が上がっても同じ動きをします。

オーバーを出したい時は、そのポイントまでブレーキを残してみてください。リヤが"ぬる"と動きます。迷わず、アクセルを 踏みましょう。タイミングさえ逃さなければ、リヤが動いてくれますよ。

逆に、アンダー気味に走りたければその手前で、ブレーキングを終わらせます。すると弱アンダーで曲がるので、ステアリングが真っ直ぐになるまでアクセルは "パーシャル"で車を動かさないようにしましょう。全開は、ステアリングが真っ直ぐになってからです。

他にも、曲げに関してはイロイロあるのですが、ほとんどは上記の応用なので、是非!覚えておきましょう。




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