レベルの壁

壁を越えられる?

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前掻きってのは、その車の特性上 初心者と中級者とでは雲泥の差が生まれてます。
これは、リアに"駆動力"を持たない車の宿命でもあるのですが・・・

リアに駆動力のある車では、ある程度の誤魔化しが効いてしまい、初級者と中級者との差は解り難くなってしまいます。
リアに駆動力のある車での誤魔化しとは・・・?

アクセルひとつで、オーバーにもアンダーにも持ち込めるってのが最大の理由です。
意識するしないに関わらず、上記の挙動は容易に出てしまうので、初心者と中級者との差が解り難くなってしまうのです。

まぁ、初心者はスピンして飛んで行く・・・って、罠も潜んでますが(^^;
それを踏まえた上でも、少々小慣れた初心者ならスピンなどせずに周回できるのです。

それに引き換え前掻きは、リアに駆動力を持たないが為に初心者には"超えられない壁"を 作ってしまっているのです。
ここで言う初心者に対しての壁とは、"挙動変化"をコントロールする術が、前掻きには少ないことにほかなりません。

例えば、リアに駆動力を持つ車でオーバーを出してしまった場合、アクセルを踏んでやれば少々テキトーなカウンターでもコントロールは可能です。
むしろ、アクセルを踏んでやった方が"安定"する確率が高かったりします。

さらにリア掻き乗りならある程度、ケツが動くことを期待(?)して走ってる場合もあるので、対処も何とかなります。
"リア掻き=ドリフト"と、ヘンな風習が浸透してるが大きな要因だとは思いますが・・・(^-^;

まぁ、リア掻きの話は、この辺にしておいて・・・

初心者と中級以上の人達との"決定的な差"は、リアタイヤを意識的に使えるか?ってことです。
前掻きのケツが動いた場合、初心者の"9割"は、スピンアウトしてしまいます。

理由は以前、前掻きのコンテンツでも書きましたが、"ケツが軽い"からです。
ケツが軽いってことは、その"滑りはじまり"は、流れてからの対処では間に合わない程 早いのです。

ケツが動いた瞬間から対処操作ができれば間に合いもしますが、殆どの初心者の対処は"後手後手"になってしまい あがけばあがくほど、悪循環に陥ってしまってます。

では、中・上級ドライバーは何をやってるんでしょう?
初心者よりも高いスピードでコーナーに進入し、何事も無かったように立ち上がって行く・・・どうしてでしょうね?

こんだけ前フリすれば、もう解ってると思いますが、察しの通り 中・上級ドライバーはリアを使って曲がってるんです。
これは、MR2の乗り方に非常によく似てるのですが、"ケツが動くことを前提にして"コーナーに進入してるんですよ。

MR2と違う点は、MR2は勝手にケツが動くのに対して、前掻きの場合は"積極的"にケツを動かして曲がってるのです。

以前、前掻きのコンテンツで"リアタイヤをないがしろにするな"と書いたのは、こう言う意味があったんですよ。
では早速、リアタイヤを使って曲がる方法を解説します。

っと、その前に・・・
練習場所は、インにもアウトにも"十分なエスケープゾーン"があるコーナーでお願いします。
エスケープの無いコーナーでミスると、車が再起不能になりますよ。

っで、頭の中に"車はオーバーステアになる"とインプットしてください( ̄▽ ̄;
次に、コーナーに突っ込む際は、"必ずステアリングを戻す"クセを付けてください。

さらに、"ブレーキング残し"は考えなくてもできるようになっておいてください。
これら上記の事柄ができてないうちは、絶対にトライしないでくださいね。

では・・・
コーナーへは、通常よりも高いスピードで突っ込んでください。

ブレーキを残しながら蛇を当てます。
車が曲がりはじまると同時に、ステアリングを"ゼロ地点"に戻してください。

ここで挙動変化が起きないようであれば、再度蛇角をインに切り込みます。この時、蛇角量が多いとアンダーになるので、注意してください。
クリップを過ぎると同時に、アクセルの踏力はステアリングの戻しとリンクさせるような操作を行ってください。

っで、ステアリングが真っ直ぐになったら、床が抜けるくらいアクセルを踏み込めば、一連の操作は終了です。

どうです?やり方さえ解れば、簡単でしょ?
最初はビビって、車速を上げれないかも知れませんが、それはそれで、徐々に車速を上げて行けば良いので悩まないようにしましょう。

後は、繰り返して感覚を養うように努めてください。
イッキに限界域に行こうとせずに、走り込みの積み重ねでクリアするようにしてくださいね。

もしかして、これをクリアできたら走り屋への道は、卒業かもね?( ̄▽ ̄;




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