前下がり

ブレーキングがキーになります

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オーバーステア ★セッティング編★ "前下がりにすると、云々・・・"と書いてますが、もう少し詳しく説明しますね。

前下がりのセッティングを施すと、車は常に若干"前荷重"の状態になってます。
このセッティングだと、ブレーキ残しを意識して行わなくても車は曲がり易く感じると思います。

つまり前下がりにする理由は、曲がり難い基本特性をセッティングによって曲がり易くするものなのです。
勿論、メリットもあればデメリットもあるので、その辺も解説しますね。

メリットは、何と言っても曲がり易いこと。
初心者にありがちな、"中途半端"なブレーキ残しでも、容易に曲がってくれます。

ステアリングレスポンスが良くなる。
これは、曲がり易いと同じことなのですが、"初期"のステアリングの効きが向上します。

デメリットは、アンダー&オーバーが出易くなります。
曲がり易いってことは、裏を返せばオーバーが出易いってことなんですよ。

特に、リアの軽い前掻きでのオーバーでの反応遅れは致命的なので、注意してください。
オーバーを抑える方法は、状況によって変わってくるのですが、リア掻きとほぼ同じ対応で抑えることが出来ます。

1)カウンター
逆ハンってヤツです。リアが流れたら、コーナーとは反対方向にハンドルを切るとスライドが止まります。

っで、車速が落ちてもそのままカウンターを当て続けていると、カウンターを当ててる方向に車が飛んで行くので、スライドが収まったら ステアリングを戻してください。
ハイグリップタイヤだと、鬼のような"振り返し"が起きるので・・・

2)ブレーキング
カウンターを当てても、スライドが収まらない場合、ブレーキを強く踏むことで"ブレーキロック"を 誘発させて、ブレーキングアンダーで回避する方法です。

車速が高い場合、強烈なインへの巻き込みでとんでもない目に遭いますので、"どれ位の旋回速度なら大丈夫なのか?"ってのを 定常円旋回で確認しておきましょうね(^^;
っあ、あと踏力もね。どれ位の踏力ならアンダーが出てどこまで踏んだら巻き込むのかってのも確認しておいた方が良いですよ。

3)アクセルオン
前掻きのオーバー対策で、アクセルオンって・・・???」とお思いの方、まぁ聞いてください(^-^;

オーバー時にアクセルを踏むって言っても、なにも全開にしろって言ってるワケではありませんよ。
ほどよく、アンダーが出る位に・・・ほどよくって、どれ位だ?( ̄▽ ̄;

このアクセルオンって、一歩間違うとカウンター方向に突進するので・・・定常円で試してから実践投入してください。
リアの限界が超えて滑ってるんだから、フロントの限界も越しちゃえばリアもフロントも逃げて、内側に巻き込むことは抑えれる・・・かも?( ̄▽ ̄;
アクセルを踏めば、"リア荷重"になってリアのグリップが回復してスライドが止まってくれる可能性も高いです。

前下がりでオーバーが出るのは理解できるでしょうが、アンダーが出るって?
これは、単純明快で"過荷重"が主な原因です。

前掻きは元々、フロントヘビーで重心がフロント寄りになっています。
ただでさえフロント寄りな重心を、前下がりによってさらに重心が前に寄ってるんですから当然と言えば当然なんですよね。

なので、旋回中のブレーキング踏力には注意してください。
旋回中での不用意なブレーキは過荷重を誘発させて、いとも簡単にアンダーが出ますので、旋回中のブレーキ残しでの踏力には十分気を遣ってください。

これらの理由から、前下がりのようなセッティングは初心者時代までにしておいた方が無難です。
ドラテクが上達すると共に、車速も上がって行くので、後々酷い目に遭うかもよ。

上達してハイグリップタイヤなんか履いた日にゃ・・・( ̄▽ ̄;




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