上手に使いこなしましょう

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L.S.Dを入れる場合、まずは"車に及ぼす影響"を認識しなければ、巧く走れないばかりか 最悪、車を壊してしまうことがあります。 すでに、L.S.Dが入っている車を購入された方も、安易な操作で車を壊さないように気を付けてくださいね。 まず、L.S.Dの特性としてコーナーリング中にアクセルを踏み込むと"イン側に巻き込もう"とします。 これは、駆動輪が前なので起こる現象で、リヤ駆動車では逆に"プッシングアンダー"が起きてしまい 前輪を"押し出して"しまいます。 では、L.S.Dを入れることによってのメリット・デメリットとはなんでしょう？ 前述のアクセルを踏めば巻き込むということは、コーナーリング中にアクセルをどんどん開けて行くことができます。 不意にアンダーを出しても、ステアリングを切り込めば曲がって行くことができます・・・限度はあるけどね。 ただ、調子に乗ってアクセルを踏み過ぎると"巻き込み過ぎて"インに入り過ぎて事故ってしまうことがあるので その辺の"サジ加減"は、走り込んで調整してください。 特に、Ｓタイヤを履いている人は要注意ですよ。アクセルを踏み過ぎると舵を当てている方向にふっ飛んで行きますよ。 ＦＦにL.S.Dを入れることで立ち上がりスピードも飛躍的に向上しますが、ここで少し注意が必要です。 ＦＦ車は知っての通り、前輪で"駆動と舵角"を兼用しています。つまり、ドライブシャフトには相当の負荷が 掛かっています。 正確には、ドライブシャフトのジョイント部の一番弱い所"ベアリング"が砕け易くなっています。 L.S.D装着車で舵を当てたまま、アクセルを全開にするとベアリングに強烈な負荷が掛かり、最悪な場合ベアリングが砕けて走行不能になってしまいますので 失速した時や止まった状態で、舵を当てたまま不用意にアクセルを開けないようにしてください。砕ける時は一瞬ですよ。 L.S.Dを入れていると、駆動輪の逃げ場がないのでベアリングにも相当の負担が掛かっています。その為、上記のようなことをしなくても "劣化"によっても砕けることがあるので、フロント部から"妙な音"がしたら、即交換した方が良いと思いますよ。 音に関しては、判断が難しいでしょうが「おかしい」と感じたら、早目に確認してください。ベアリングが逝くと 走行不能になるので、気を付けてくださいね L.S.Dの種類には、1WAY・1.5WAY・2WAYがあります。純正で入っているビスカスは基本的に2WAYです。 また、1.5WAYはほとんど1WAYなのでここでは無視します。 1WAYタイプは、アクセルオンのみで動作します。よって、アクセルオフでは"デフフリー"なので、コーナーの進入でアンダーが 出難いので、アクセルを踏み込まなければステアリングのみで曲がって行けるのが特徴です。 2WAYタイプは、アクセルのオン・オフに関係無く動作してしまうので、アンダーが出易いのですがブレーキングで"姿勢"が 造り易いので、ブレーキングで向きをイッキに変えることが可能です。 1WAY・2WAY共、メリット・デメリットがありますので、ご自分の運転スタイルに合ったモノをチョイスしてください。 最後に、L.S.Dを入れたことによって起こる不具合ですが、車種によっては"キックバック"が強くなってしまう物があるようです。 また、ラジアルタイヤでは起きなかったキックバックもＳタイヤを履く事で発生することがあるので、注意してください。

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