セミウエット
★其の1★

ある意味、ウエットより難しいかも?

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濡れた路面と乾いた路面が、刻一刻と変化するセミウエットは、ある意味どんな 路面状況よりも、難しいかもしれません。
特に、11月〜4月にかけては路面温度の上昇率が遅い為、乾いた路面と濡れた路面での "グリップの差"が激しすぎて、コーナーリング中に乾いた路面から 濡れた路面に進入したとたんスピンアウトなんて、珍しくありません。

セミウエットを攻める場合は、路面状況を"走りながら" 把握する能力を要求されます。

走りの基本は"常にコーナーの先を見て走る"というのが 鉄則ですが、ことセミウエットを攻める場合は、"目の前の道路状況を確認しながら" 走らせないと、危険極まりないのです。
え〜!?それじゃぁ、全開走行ができないじゃん」って声が聞こえてきそうですが "あたりまえです!"ウエット路面や凍結路、ドライ路面などのように "路面状況に変化の少ない状態"ならまだしも、このコーナーの何処が乾いて何処が濡れているか解らない状況での全開走行なんて "死にに行く"ようなモンですよ。

道路状況によっては"ライン"も変えて行かなければなりません。
例えば、ライン上のイン側が濡れている状況でそのまま濡れている所を走れば"ラインが乱れる" のは、解りますよね?
仮に、そのままラインを変えずに走ったとしたらどうなると思います?

ステアリングを切ったまま、まずフロントタイヤがその濡れた部分を通るわけですが、この時の車の状態は "フロントに廃タイヤ、リヤに超ハイグリップなタイヤを履いた状態"が瞬間的に起こるわけですよ。
当然こんな状況ですから、フロントタイヤは外に膨らもうとしますよね?
でも、ちょっと待ってください。その路面を通過したフロントが外に膨らむということは"次に通るリヤタイヤ" にも、同じことが起こるんですよ。

この状況って、"フロントを外に振ってリヤを滑らす"ってことですよね?
それじゃぁ、まるで"WRC"のフェイントモーションと同じじゃないですか?
フェイントでの慣性力は半端なモンじゃないですよ。そりゃぁその先の路面が乾いてくれればタイヤのグリップ力でなんとかなるでしょうが、 その先も延々とウエット状態が続いていたらどうします?

セミウエットでは、コーナーリングスピードを常に"自分の支配下"に置いて走ることをおススメします。
自分の支配下に置いておけば、少々の路面変化に対応できます。セミウエットでは、ムリをせず路面状況を常に把握しながら走るようにしてください。




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