危機回避行動

絶対に覚えてください

ホーム トップ 戻る 次へ


ドリフト走行をしていると必ずなんらかのトラブルに巻き込まれるでしょう。「オレは 大丈夫だぜ」と言っていても、前の車がスピンをしたり、路面状況が急変したりすれば、なんらかの回避行動を行わなければあなたの車人生はその日かぎりで 終わってしまうかもしれません・・・これは脅しでもなんでもなくて、実際に事故って走りをやめてしまった走り屋が多いのは、まぎれも無い事実なのです。

運良く軽傷で済んでも、恐怖心で攻められなくなってしまう走り屋も居ます。
廃車にならず、恐怖心も芽生えないとしても事故をすれば修理代と言うよけいな出費をしなければならなくなります。

そこで、危機回避行動を取るワケですが、闇雲に危機回避行動をしてもあまり良い結果にならないのも事実です。何もしないよりマシですが・・・車の 動きが分からなければ、何もしない方が良いかもネ?

ドリフトステージで起こり易いトラブルは、1)前車がスピン2)対向車3)自分がスピン、などがあります。これらのトラブルを回避する 方法を順を追って説明していきます。どのトラブルもいつ起きても不思議ではないので、必ずできるようになってください。

《前車がスピンした場合》
走り慣れてくると、前車のアングルと車速を見ただけで、スピンするかもちこたえるかが、手に取るように分かってしまうものです。しかし、ドリフト初心者には なかなか気が付かないものです。1番手っ取り早いのは車間距離を取ることなのですが、慣れてくると徐々に前車に近づいてしまうものなのです。
危機回避行動をするのに最も重要なことは、前車の動きを良く見るということです。前車を見れるということは、最低でもドリフトは 無意識で、できるようになっていなければお話になりません。
無意識というのは、イチイチ考えなくてもドリフトができる状態のことを言います。

前車が、スピンモードになった時に、まず逃げ道を見つけます。そして、自分の車速と現在の状態で、ブレーキを踏むのか?そのまま やり過ごすのか?を瞬時に決定して実行します。
リヤのスライドが始まっていなければ、イロイロと選択肢もあるのですが、スライドが始まっている場合、アングルがついていれば、そのままステアリングをインに 切ったまま、フルブレーキを掛ければその場で回ることができます。
アングルが浅ければ、カウンターを多目に当ててやれば、流れが止まるので相手の動きに合わせてコントロールしてやれば、回避できると思いますよ。
ブレーキングは、なんらかのアクションを起こしてから踏むようにしてください。前車がスピンしたからといって、ビビッてブレーキングをしてしまうと、真っ直ぐ 前車に突っ込んでしまう恐れがあるので、前車がスピンしても冷静に対処できる自信がなければ、車間距離を取るように心掛けましょう。

《対向車が来た場合》
流している最中に対向車に気が付いたら、アクセルを踏むのをやめて、ブレーキをチョンと蹴ってください。するとフロントのグリップが 回復して、カウンターを当てている方向に向かって行くので、対向車を交わせるところまで車を持って行きましょう。
本当は「ラインを割るな!」と言いたいところですが、スライドコントロールのできない初心者は、対向車を見つけたら自分の車線に 戻る努力をしてください。
右コーナーに限りフルブレーキで、わざとブレーキングアンダーを出し、車線内に戻ることもできますよ。

《自分がスピンした場合》
右コーナーでスピンをしても、反対車線があるので意外と大丈夫なのですが、左コーナーの場合は、よほどのことが無い限りインに逃げるスペースはありません。
左コーナーでスピンモードになったら、ヘタに抵抗せずに素直に回してしまいましょう。もちろん右でも左でも、後続車が居る場合も立て直そうとせずに、流れに乗せて 回した方が、後続車も避け易いので、ムダな抵抗はやめましょう。

このように、回避行動は意外と簡単なのです。1番危ないのは、ドリフト初心者がスピンを立て直そうとすることなのかもしれません。ある程度慣れてくると、立て直せる スピンと立て直せないスピンの区別ができるようになってきますので、その時までは、流れに逆らわないことこそが、危機回避行動なのかもしれませんよ。




ホーム
トップ
戻る
次へ




Copyright(C) 2002 by bunkichi All rights reserved.